079044 ランダム
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☆すりぃ~ぼ~いず☆

☆すりぃ~ぼ~いず☆

長男誕生

破水

妊娠9ヶ月のある朝4時半、トイレに行きたくて目が覚めた。
立ち上がると布団もぬれてしまうほどささ~っと生ぬるい物が流れた。

「え???もらしちまったか???いや違う、破水なのかぁぁぁ!??」

34週と4日だった。

とりあえずだんな様をたたき起こして事情を説明した。パニクッてても
仕方ないから産院に電話してみることにした。

私 「あの~・・・破水したみたいなんですけど・・・」
看護婦さん 「妊娠何週ですか?」
私 「34週です。」
看護婦さん 「そうですか・・・まだ9ヶ月ですよね?その頃って結構多目の
  おりものがでるんですよね。それを破水と勘違いされる場合が多いんで
  す。ほんとに破水ですか?」
  
ほんとですか?なんて聞かれちゃぁ弱気になっちゃうよなぁ。
しどろもどろになったら結局「もうしばらく様子を見て下さい」って。
う~ん、なんて冷たいやつなんだ!って思いながらまた眠ることに・・・。

それから1時間後の5時半頃再び何か流れる感触で目が覚めた。

やっぱり破水だよ~~・・・。

また冷たくあしらわれたらどうしようと思いつつもう一度病院に電話してみた。

私 「あの~・・・先ほども電話した者なんですけどぉやっぱり破水みたい
   です・・・。」
看護婦さん 「そうですか・・・。34週ですよね?まあとりあえず入院の
   準備を持って来てください。」

あくまでも疑わしげに言う看護婦さんにキレそうになりつつ予想してたかのように準備しておいた入院用かばんをひっさげてだんな様と車に乗り込んだ。


陣痛  

早朝の道路、車をとばせば20分位で病院に着く。

「わはは~!今日産まれちゃったりしてぇ!」

9ヶ月ということもあってお産に対する恐怖心はまだあまりなかった。
なかったけど、「今産まれたら赤ちゃんどうなっちゃうんだろう?」という
恐怖心を抑えるために冗談ばっかり言ってみた。

家を出る頃から下腹部にすこーし痛みを感じていた。
車の時計を見てみるとその痛みは確実に7分間隔にやってきていた。

まさか陣痛じゃぁないよな・・・・ははは・・・。

6時、病院に到着。早速診察をしてもらった。

「破水ですね。」

だから破水だって言ってるやん!って電話の看護婦さんにいってやりたかった。

先生 「34週かぁ。まあ、もう産まれても大丈夫でしょうが1日でもお腹に
  長くいるようにしましょうか。
  陣痛が始まればそのままお産になると思いますが。」
私 「は、はいわかりました。いててててて・・・」

お腹をおさえる私に

先生 「もしかして陣痛来てるの?」
私 「先生、これって陣痛ですか???」(←陣痛と信じたくない・・・) 

かくしてそのままお産に突入することになった。

とりあえずLDRに案内してもらいそこで過ごすことになった。

そこはテレビも冷蔵庫もトイレもついていてとても快適空間。
お腹に監視装置をつけられて陣痛の間隔と赤ちゃんの様子を見ることに。
ベットに横になってだんな様といろいろおしゃべりしてた。

「陣痛はじまってるみたいやけど、初産ってだいだい15時間とかかかるって
いうから今日の夜かあしたくらいかなぁ??」

この時すでに陣痛は5分間隔・・・。

すこし痛みは増してきたもののまだまだ耐えられる痛さ。

朝8時半、病院の開院と同時に1番に超音波検査で赤ちゃんの体重と様子を
みるために超音波検査室に移動することになった。
車椅子を用意され内心「嫌だな~歩けるのに大げさな・・・」と思いつつ
乗り込んだ。
「行ってくるねぇ!ばいばい~」とだんな様に笑顔で手を振って出て行った。

その数十分後つくづく車椅子でよかったと思うことになるとも知らずに・・・。

超音波検査室で横になって検査してもらっているとなんだかお腹がとっても
痛くなってきた。
深呼吸で痛みを逃さないといけないくらいになってきた。

この時陣痛間隔は3分くらい・・・。

このくらいの痛み耐えなくちゃ・・・耐えなくちゃ・・・ 耐えなくちゃ

検査技師さん 「これが手ですねぇ。わかりますかぁ?動かしてますねぇ」
私 「あ・・・・は・・はい・・・いててて・・・」

お腹をぐりぐりしないでくれえぇぇぇぇ!!!!

検査技師さん 「辛そうですね、大丈夫ですか?」
私 「だ・・大丈夫です・・・。」(←ほんとは全然大丈夫じゃない)
検査技師さん 「もうすぐ終わりますからね。ここに足がありますねぇ。」

もうそんな事どうでもええっちゅうねん!!!!
早くLDR室に帰らしてくれえぇぇぇぇぇぇぇーーーー(心の中の悲痛な叫び)

拷問のような超音波検査が終わり車椅子に乗り込もうとしたその時
羊水がドッと出る感触があった。

LDRに戻る道々、痛みは耐えがたいものになってきた。

あ~車椅子でよかった・・・よかった・・・ほんとに・・・。

LDR室に戻ると入院を聞きつけた母が駆け付けていた。
痛みの間を見計らってベットに乗ったが横向きに丸まったまま動けなく
なった。
「痛いんか?」と言う母の言葉にうなずくだけでそれ以上の会話は不可能だった。
「9時頃になったら先生が内診に来られますからね」と言って看護婦さんが
出て行った。

あ~私を見捨てないでくださぁぁぁい(涙)

いてぇよ~~~・・・勘弁しちくれぇ(ベットをばんばん叩くの図)

この時すでに陣痛間隔は1分くらいだったと思う。

と、またもや羊水が流れ出る感触が・・・・。
すると「出る!!!」と言う感覚とともに自分の意思とは関係なしにいきみたく
なった。

だっだめだ~いきんじゃぁだめだーーー!!!
呼吸法でいきみのがしぃぃぃぃ
だーーーーーわからんーーーーーーー・・・

一人パニックに陥りながらだんな様の手をにぎり(かなりの力でにぎってた)
「かっ看護婦さん呼んで・・・・」と、言うとだんな様が一言・・・

「冗談やろ?」

あほか~~~~~~!!!確かに30分前笑顔で手を振りながら超音波検査室に
行ったけど、冗談でこんな状態になるかぁぁぁぁぁ!!!!

出産

看護婦さんが駆け付けてきてくれて診てもらうと
「あっあかん。はじまるわ。」と言って出て行ってしまった。
後で聞いた話、この時すでに頭が見えていたそう・・・。こわっ!

すぐに先生や助産婦さんその他たくさんのスタッフが駆け付けた。

だんな様と母はLDR室の外に出された。(立会いは希望してなかったので)

スタッフの皆さんがせっせと分娩の準備をする。

「痛みが引いてる時に体を仰向けにしてくださいね~」

むっ無理だ・・・痛みと極度の緊張で体が思うように動かないもん。
あ~つくづくLDRでよかった。こんな状態で分娩室まで歩けとか
言われたらたまらんかった。

看護婦さんが転がすように仰向けにしてくれた。

先生がとても冷静に準備をするスタッフに

「早くしてくださいよ。間に合いませんよ。」

と、言っていた。

間に合わないって何が????

と、思っているうちに「はい、いきんでみましょうか~」って
手で握るレバーがない!!!

「手!手!手!」って言ってると「手は胸のところに置いていきんでね~」って
看護婦さん・・・

いきめるかーーーーーそんな状態でぇ!

とにかく早産なので早く赤ちゃんをだしてあげなくてはいけなかったらしい。
小さい赤ちゃんにたくさんの酸素を送ってあげるために口に酸素があてられた。

また陣痛がやってきた。

今度はレバーがあった。いきんでみたけどよく分からない???

「今度の陣痛で出しましょうか」

と先生が言った。

また陣痛がやってきた。

すると右手に先生、左手に助産婦さん二人が立ったと思ったら
3人で思いっきりお腹をぎゅーぎゅー押された。

きゃ~~~~それの方が痛いよ~~~!!

結局押し出してもらった(赤ちゃんが未熟児の為の処置らしい・・・)ような
感じで、9時22分、長男「きょうくん」は産声を上げた。

破水して5時間、陣痛が来てから4時間後だった。

  


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